大型犬と車で宿へ行くときの準備と注意

大型犬と泊まれる宿は、高原や海辺など車で行く場所に多くあります。大きな犬を乗せての長い移動は、乗せ方や暑さに気をつけたいことがいくつかあります。法律や制度に触れるところは、官公庁の公式ページを出典にしています。

1. 車内での乗せ方(道路交通法の決まり)

道路交通法第55条第2項では、車両の運転者は「運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し」たりするような乗車をさせ、又は積載をして運転してはならない、と決められています。同じ条の第3項では、乗っている人も、運転者がこの決まりに違反することになるような方法で乗車してはならないとされています。

大型犬は体が大きいぶん、運転席の近くに来ると前やミラーが見えにくくなったり、ハンドル操作のじゃまになったりしやすくなります。犬は後部座席や荷室に乗せ、クレートやドライブ用のハーネスなどで運転席へ移動できないようにしておくと安心です。どのような場合に違反になるかは個別の状況によるため、詳しくは下の出典の条文をご覧ください。

2. 暑い日に犬を車内に残さない

環境省は、冷房の効いていない自動車内はわずかな時間であっても非常に高温になり、犬や猫は体温調節が苦手で暑さに弱いことから、特に気温の高い日にはペットを自動車内に残さないよう注意を呼びかけています。環境省のチラシでは、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後わずか15分で人体にとって危険なレベルに達する、という日本自動車連盟(JAF)の発表も紹介されています。

サービスエリアでの食事や観光の途中に、短い時間のつもりで犬を車に残すことは避け、犬と一緒に入れる場所を選びましょう。宿の決まりの中にも車で待たせることに触れたものがあり、当サイトの掲載宿では、客室で鳴いてしまうときなどに車内で待たせることについて書かれている宿が3件、犬だけを残しての外出や留守番ができないと書かれている宿が60件あります。宿での過ごし方は愛犬のお留守番・預かりのルールで選ぶ宿にまとめています。

3. 出発前に用意するもの

用意するものメモ
クレート・ケージ、またはドライブ用のハーネス走行中に犬が運転席へ来たり、急ブレーキで前へ飛び出したりしないように。大型犬が中で向きを変えられる大きさか、出発前に家で慣らしておくと安心です
シートカバー・荷室マット抜け毛や汚れ対策。宿に着いてからの片付けも楽になります
水と器休憩のたびに飲めるように
リード・首輪(ハーネス)ドアを開ける前に付けておくと、サービスエリアや駐車場での飛び出しを防げます
タオル・ウェットシート休憩の後や宿に入る前に足を拭くため
トイレ用品・処理袋休憩場所では、ドッグランや決められた場所を使いましょう
証明書・鑑札・注射済票宿が求める書類は、すぐ出せるところに入れておきます(詳しくは予約時の確認リストへ)

4. 走行中と休憩

こまめに休憩を取り、水を飲ませたり、トイレや軽い散歩をさせたりしましょう。ドアを開ける前にリードを付けておくと、駐車場での飛び出しを防げます。出発前に、経路上で犬と休める場所(ドッグランや散歩できる場所)を調べておくと計画が立てやすくなります。車の中が暑くなりすぎていないかも、休憩のたびに確かめてください。長い移動の休憩や車中泊、持っていきたい健康の記録は大型犬と車で旅行するときの注意:車中泊・休憩・健康の記録にまとめています。

宿の近くは山道や細い道のこともあるので、到着の時刻には余裕を持たせておきます。チェックインの時刻と、遅れそうなときの連絡先は、予約の確認メールや宿の公式サイトで出発前に見ておくと、移動中に慌てずにすみます。

5. 宿に着いてから

チェックインの前に、駐車場の近くで散歩やトイレを済ませ、足を拭いてから館内に入ると、宿の決まりにも合わせやすくなります。犬と一緒に入れる場所、客室で犬だけにしてよいか、ドッグランの使い方などは宿ごとに違います。予約のときに確かめたいことは大型犬と宿に泊まる前の準備と予約時の確認リスト、宿のドッグランは宿のドッグランの使い方とマナーをご覧ください。

6. 宿でのマナー

共用の場所(ロビー・廊下・駐車場など)ではリードを付け、ほかのお客さんの犬にいきなり近づけないようにしましょう。宿の案内に書かれた決まりがあれば、それに従います。客室の中の決まりも宿ごとに違い、当サイトの掲載宿では、ベッドやソファに上げてはいけないと書かれている宿が64件あります。チェックアウトの前には、抜け毛や汚れを片付けておくと、次に泊まる人と宿の負担が減ります。

宿の選び方は大型犬と泊まれる宿の選び方:体重制限・頭数・室内・ドッグランの見方にまとめています。

宿を探す